夏時間 4

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 日本はなんというか、斜め 45 度で国土が伸びている。

 明石市(東経135度)が標準時間だ。

 経度は 15 度で 1 時間変わるのはご存知の通りだ。
 東京から九州北部はほぼ同じ緯度の為、東西の経度のちがいで時間が前後する。

 明石ー東京はだいたい 5 度違うので 20 分日の出日の入りが早くなる。
 明石ー長崎もそのくらい変わる。

 そうなると、東京ー長崎は 40 分くらい変わる。
 これはまた面白いのである。夏至の頃は万々歳である。


 遠くで仕事がある時は、「前乗り」といって前日に入る事が多い。
 大抵は前乗り日もなにかしら仕事があるのでそれが終わってから夜に入るのだが、何も無かったりすると早めに行って、自分の休養に充てたり、その土地の史跡を訪ねたりする。

 そういうときはなんとなく夕方に近づくと店が開くのを待ちきれなくなり、「いいですか」で強引に頼んだりして、ようするに明るいうちから呑み始めるのである。
 とはいえ 1700 頃からだから、昼から呑むほどの後ろめたさは無い。

 いくら呑むのが好きでも朝まで呑むのはあまりなく、大抵は2時間程度で切り上げる。本質的には仕事で来ているはずだ。呑ん兵衛は主目的を忘れる能力が高いのかもしれない。良い点は伸ばすべきだ??。

 そうすると 1900 頃に切り上げることになるのだが、夏至の頃の長崎の 1900 は明らかに夕方であって夜ではない。

 1900 に店を出ると明るくて、
 「あれっ?」
と、とまどってしまう。

 こういうのを楽しめるから、出張は楽しい。日本も広い。
 

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