2014年11月17日(月)6時10分配信 時事通信
【ニューデリー時事】インドのモディ首相が同国を発祥とするヨガの振興に力を入れている。9日の内閣改造では、ヨガや伝統医学アーユルベーダなどの振興を担当する「アーユシュ省」を新設。国連総会でも「ヨガは掛け替えのない古代からの贈り物だ」と演説し、「国際ヨガの日」の創設を呼び掛けている。
「ヨガは自身と世界、自然の中に調和を見いだすものだ」。モディ首相は9月、就任後初めて出席した国連総会で、ヨガの効能について力説。「生活様式や人々の意識を変えることで、環境保護にも役立つ」と強調した。
ヨガの発祥は古代インダス文明までさかのぼるとされ、呼吸法や瞑想(めいそう)、さまざまなアーサナ(ポーズ)を組み合わせて心身の統一を目指す。現在では宗教的側面は薄まり、健康志向の高まりに伴って、世界のヨガ人口は右肩上がりで増加。日本でも2010年には100万人を突破したとされる。
ヒンズー至上主義者として知られ、インドの伝統文化保護に熱心なモディ首相も、毎朝ヨガを実践。9月に行われたオバマ米大統領との会談ではその効能を熱く語り、オーストラリアのアボット首相にはヨガの本を贈った。6月21日を「国際ヨガの日」と定めるため、国連での年内の採択を目指し、各国に賛同を働き掛けている。
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2014111700022/1.htm
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