産経新聞 8月15日(金)15時3分配信
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ったパーキンソン病治療の臨床研究を予定している京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授が、患者自身の細胞を使う再生医療について、保険診療との併用が可能な先進医療として厚生労働省に届け出をし平成30年度から始める方向で検討していることが15日、関係者への取材でわかった。iPS細胞による再生医療の幅広い利用につながるという。
高橋教授らはiPS細胞から作製した神経細胞を患者の脳に移植してパーキンソン病を治療する臨床研究を27年度にも始める予定。
また、同研究所は拒絶反応が少ないタイプのiPS細胞を備蓄しておく事業を進めており、高橋教授らも利用を検討。ストックを利用して他人の細胞から作製したiPS細胞を使う再生医療についても、30年度ごろに治験を始めたいとしている。ストックを利用することで、時間と費用を抑えることができるという。
パーキンソン病は、脳内で情報を伝える物質「ドーパミン」が少なくなり、運動などに支障が出る難病。高橋教授らは、iPS細胞からドーパミンを出す神経細胞を安全性を確保しながら大量に作製する技術を確立している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140815-00000106-san-soci&pos=2
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