All About 2014年7月29日 14時45分 (2014年7月29日 16時40分 更新)
お金持ちだから健康なのか?それとも健康だからお金持ちなのか?
所得が高くなるにつれて運動習慣が高くなる!?
■体への投資も設備投資
簡単な器具で遺伝子解析を行い、かかりやすい病気や体質を手軽に調べられるサービスが広がりつつあります。簡易的な物だと、ドラッグストアで検査キットを購入でき、約3000円からも受けられるとか。自営業の私は、健康が失われて仕事が出来なれば路頭に迷う身ですし、遺伝子検査は是非とも受けたいです!
■遺伝子検査を受けてまで健康にこだわる人は所得が高い人が多くなるだろう
仮説ですが、この検査は仕事や人生にアグレッシブな方や、年収が高めの人が集中的に受けると考えられます。例えば経済学の視点から理由を推測すると、健康投資を行い長生きすることで得られるリターンは、年収が高ければ高い人ほど大きいと言えるからです。
例えば、年収1000万円以上の所得の高い人と、そうでない所得の方が、一年間長生きするために健康投資を行います。そして、1年間長生きしたことで得られる収入のリターンは、前者と後者ではどちらが大きいでしょうか?多くの方は、前者と答えるのではないでしょうか。
■実際のデータをみてみると...
2004年にオーストラリアで、所得層別に運動習慣がどの程度あるかを計測したデータがあります。ここでは、所得が高くなるにつれて運動習慣が高くなる傾向がはっきりと読み取れます。所得が高い人は、長生きすることで得られるリターンが大きいことを意識しているようです。
また、所得の低い層ほど、無料であっても健康診断を受けないという報告が多数されています。所得が低い層は、健康から得られるリターンを軽視しているのかもしれません。(あくまで推測ですよ(汗))
■鶏が先か、卵が先か?
では、どちらが原因であり、どちらが結果なのでしょうか? 所得が高く、体調管理にかけられる経済的余裕があるから、健康なのか? それとも健康に気を使うほど意識が高く、気が回るからこそ、所得が高いのか?
これに関しては経済学だけでなく医学など様々な見解があり、「これだ!」という答えはありません。ただ、無料検診でも所得層別に結果が分かれていることを考えると、将来に対して努力し、そして所得だけでなく充実した人生を送りたいと考える人ほど、健康により一層気をつけ、そうでない人ほど健康を軽視しているのではないでしょうか。この意識の差が所得に差をもたらしているのかもしれませんね。
まぁ、あくまでデータと推測の話ですけどね。だって、私は健康だけど所得レベルは、まだまだ(泣)。でも、将来に希望を託して健康投資はさぼりませんよ?!
(崔 真淑)
【ガイド:All About News Dig編集部】
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20140729/Allabout_20140729_10.html
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