2014年7月29日(火)16時5分配信 ナショナルジオグラフィック
2014年7月27日、カリフォルニア州ベニスビーチで雷に打たれた遊泳者を救護するライフガード。Photograph by Steve Christensen / Associated Press [ 拡大 ]
2014年7月27日、ロサンゼルスにある人気の観光スポット、ベニスビーチで落雷によって1人が死亡、13人が負傷する事故があった。
南カリフォルニアで雷雨が発生することはほとんどないが、今回の雷雨は、カリフォルニア湾からの暖かく湿った空気が異常な高気圧によって引き寄せられて発生した。
20代中頃の男性が海上と海岸に落ちた雷に打たれ、ロサンゼルス市内の病院に搬送されたがまもなく死亡。海の中あるいは近くにいた大人7人と10代の1人を含む13人がけがを負い、近くの病院に搬送された。
NASAジェット推進研究所(JPL)に所属する気候学者ビル・パッツァート(Bill Patzert)氏は、「この地域での雷雨は極めて稀である」とロサンゼルス・タイムズ紙に語った。
「南カリフォルニア沿岸部では、まったくと言っていいほど雷雨がありません。あまりに稀なため、人々は危険に対して敏感でなくなっています」。
同氏によると、カリフォルニア州で落雷によって死ぬ確率は750万人に1人という。一方、モンタナ州ではその確率が25万人に1人と高くなる。
メリーランド州シルバースプリングにある国立気象局(NWS)で雷の安全性を専門としているジョン・ジェンセニウス(John Jensenius)氏は、稲妻が地上に落ちると、地球の表面に沿って電流が流れ、近くにいる人間が感電すると説明する。また、同じことは水中でも起こりうる。
「雷に打たれると聞くと、われわれは直撃を思い浮かべます。実際、ほとんどの場合、地上を流れる電流によって打たれるのです」。
◆米国内の記録
国立気象局(NWS)によると、今年に入ってから16人が落雷によって死亡している。その内6人はフロリダ州、2人はコロラド州、そしてアーカンソー、ジョージア、ミシガン、ミシシッピー、ニューメキシコ、テキサス、ウィスコンシン、さらに今回のカリフォルニアで1人ずつが亡くなっている。
先週末の時点で最も新しい事故としては、7月22日にフロリダ州フォートマイヤーズで、海岸を散歩していた男性が雷に打たれて死亡している。
そのほかの事故では、ハイキング、乗馬、剪定、屋根ふき、車の窓を閉める、ブルーベリーを採っている最中に落雷に遭っている。
過去23年間で、米国での落雷による死亡者数は減少しつつある。10年間の平均は33人で、30年間の平均では51人。ジェンセニウス氏は、人々の意識が高まったことと、事前の準備が減少に起因していると考える。
◆安全対策
ジェンセニウス氏は、一番はじめの雷鳴が聞こえたらすぐに安全な場所を探すことが重要であると言う。テントなどの一時的なシェルターは、ほとんど防護する機能を持たないため、頑丈な建物が一番の避難場所になる。もし近くに建物が見当たらない場合、天井が丈夫な乗り物が次に安全な場所となる。
一番高い建物や樹木があるところは避けて、電流は地上に流れるため、地面に横たわるのも禁物だ。
屋内にいる場合、電気を伝導しやすい電子機器などの配線、コードの付いた電話機、水道の配管(流し台、シャワーなども含む)、金属性の部品が付いた窓や扉から離れる必要があると同氏は付け加える。
また、最後の雷鳴あるいは雷光から30分は屋内で待機するのが安全だ。
Brian Clark Howard, National Geographic News
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/ng-20140729-20140729003/1.htm
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