毎日新聞社 2014年8月3日 17時58分 (2014年8月3日 18時33分 更新)
住民を救出に向かったパトカーも水没=高知県いの町で2014年8月3日午後2時6分、最上和喜撮影
気象庁によると、黄海にある台風12号は、4日には朝鮮半島に進み熱帯低気圧に変わる見込みだが、西日本の太平洋側を中心に、4日にかけて南から暖かく湿った空気が流れ込み続けるという。西日本では所々で激しい雨が降っており、四国では局地的に非常に激しい雨が降っている。高知県では1日午前3時の降り始めからの雨量が1000ミリ近くとなっているところがあるなど、四国で土砂災害の危険度が高まっている。
3日午後3時50分のレーダー観測では、四国の太平洋側を中心に発達した雨雲がかかり、非常に激しい雨の降っている所がある。降り始めからの雨量が、8月の月降水量の平年値を大きく上回る大雨となっている所があり、高知県では24時間降水量が観測史上最大となっている所もある。引き続き4日朝にかけて四国の太平洋側を中心に局地的に雷を伴った猛烈な雨が降り、その後も4日夜遅くにかけて非常に激しい雨が降るという。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、特に、土砂災害警戒情報の発表されている地域では、厳重な警戒が必要だ。
◇四国各地の降り始めの1日午前3時から3日午後3時までの総降水量(アメダス速報値)
愛媛県:石鎚山成就社493.0ミリ▽四国中央市富郷461.0ミリ
香川県:三豊市財田179.5ミリ▽竜王山160.0ミリ
高知県:仁淀川町鳥形山982.5ミリ▽本山町812.5ミリ
徳島県:上勝町福原旭606.0ミリ▽阿南市蒲生田567.0ミリ
3日から4日にかけての1時間最大雨量は四国の瀬戸内側で60ミリ、太平洋側で80ミリ。3日午後6時から4日午後6時までの24時間雨量はいずれも多い所で四国の瀬戸内側で250ミリ、太平洋側で400ミリ、九州北部、近畿で150ミリ。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあり、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保を呼びかけている。【デジタル編集部】
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140803/Mainichi_20140804k0000m040008000c.html
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