時事通信社 2014年10月17日 03時01分 (2014年10月17日 15時26分 更新)
関節が腫れて痛む関節リウマチは、免疫の司令塔と呼ばれる「T細胞」が特定のたんぱく質を標的に異常な攻撃を行うことが原因で発症すると、京都大再生医科学研究所の伊藤能永助教らの研究グループが発表した。マウスを使った実験の成果で、新たな治療法の開発につながる可能性があるという。論文は17日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
研究グループによると、T細胞は外部から侵入したさまざまな病原体から身を守る働きをする。関節リウマチなどの自己免疫疾患は、免疫システムが誤って自分の体を攻撃することが原因とされてきたが、標的となるたんぱく質の特定は難しかった。
研究グループは、関節リウマチを自然に発症するマウスを詳しく調べ、たんぱく質を特定。人間の関節リウマチ患者でも、同じたんぱく質に対する免疫反応が確認された。
伊藤助教は「T細胞を取り除くことで、関節リウマチの発症を防ぐことができる。新たな治療法や予防につながる可能性がある」と話している。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141017/Jiji_20141017X038.html
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