3、腹式呼吸(中立位置で数回。左~中立~右と重心を移動しつつ数回)。
私はお腹は緩んでいる方が良いと考えます。赤ちゃんのお腹のような感じが良いです。
特に女性の方はお腹を引っ込めようといつも力が入っている事が有るので、それを緩めて楽にする様にしましょう。
ボディシェイプ(スタイル)を良くするのと、力を混めて合わせるは別です。それをこれから作っていきましょう。
さて、戻して普通に立ってみます。
これを中立位置と今回便宜上呼びます。
このとき、一番最初のときより足裏の接地感が向上しているのを感じ取れたら良い方向に進んでいます。
足裏の前後方向のバランス、左右の接地感などを感じ取る様にしてください。
再度、中立位置に戻して立ちます。
今度は腰の前後の折れを感じてください。前後させると色々感じ取れます。
次に中立位置で腹式呼吸をします。
呼吸とは横隔膜が下がることで行われますが、腰の前後が前後左右のどちらかに折れていたり捻られたりしていると、どこかしら腹部に緊張が残っていて、なかなか上手く息が入らないです。
この緊張が取れて息が上手く入ると、腎臓の辺りの後腹部も腹式呼吸で広がります。
このときに腰が前後に折れて身体がまっすぐ立っていないとそれで呼吸が滞る感じになります。また、捻れや左右バランスが異なっていても同様です。
ただしそれはすぐには分かりにくいので、あえて自分でバランスを崩して腹式呼吸を行う様にする訳です。
a, 中立位置で数回腹式呼吸をする。その際、手のひらをお腹、脇腹、背に廻す様に当てていきが入っているかを感じる。
b, 中立から右脚(左でも良い)に重心を移し、その際の動きがまっすぐになっているかを確認。慣れないとデッチリやヘッピリ腰で動いたりするので、そのまま腰骨が平行移動する様にしてみて下さい。
また、このとき上半身は垂直を保ち、腰骨の上に乗ったまま平行移動する様にしてください。
正面図
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=== <ーー> === 腰に乗ったまま、左右平行に移動する
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中立からその方向へ移動するときの呼吸は、吸っても吐いてもいないような所で緊張しないで止めておくか、何となく適当にしていても構いません。
片側に止まった位置で位置で腹式呼吸数回。息が入らないようなら前後左右に少し動かしてみてください。
c, 今度は反対の方向に動かします。このときも動きが平行になる様に感じてください。移動するときは呼吸は b と同様です。反対の位置になったら、そこで同様に呼吸をしてみて下さい。
d, 身体に捻れがある人は、この左右のどちらかに行ったときに捻れが強くなる傾向があります。これは左右に移動する際に、体軸がすこしずつ回る事から起こります。
そのため、鏡写りが変わるか、見えている景色にずれが無いかを確かめてください。
e, 中立に戻し、そこで前より良くなっているか、足裏の接地感やお腹の緩み方を試しつつ、充分で無ければもうちょっとやってみましょう。
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簡単な事ですが、ここまで行うと、それだけでけっこうポカポカしてきます。
四股から集中して行うとこれだけでも楽しいですし、自分の身体の楽や無理が感じられる様になってきます。
楽にできる様になるまで何日か続けてやってみてください。2週間くらい続けていると、朝に一回やるだけで良い調子が暫く継続します。
もちろん慣れた後も工夫しながらどんどんやっていただくともっと良いと思います。
これには自分の身体の感覚を感じ取れる様に整えていく意味も含めているので、焦ってパパッと流すのでは意味が無いです。
時間がないときほど四股だけでも集中して行ってみてください。
時間がないときほど集中して行う様にしていくと、その方が感覚が良くなってきます。
バレリーナ立ち(バレエの1番のポーズ)をするときは、この後に行うようにしましょう。
これらを寝る前に行うと冴えて寝にくくなるようなので、活動前に行う様にされると良いでしょう。
また、妊娠中の方や、月のものの前後の方は、慣れないと重くなる事も有るようなので、充分に気をつけて試してみてください。
2014/9/28 改訂
2008/4/4 初版
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