トレーニングの定量化2

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 私は、運動という手段を用いて健康や身体能力の増進を図っています。

 この「運動」がさす意味は、特定の競技やトレーニングではなく、
「主に運動やトレーニングで行う身体活動全般。広い範囲ではメンタルトレーニングくらいまでを含む」
と考えてください。


 私は、医療と運動は同一線上にあると考えています。
 どちらも人間の生理に基づいた行為だからです。

 そのなかで
「医療は、病気や怪我を治す行為」
「運動は、健康や身体能力の増進を図る行為」
としています。


 医療と運動の違いは、

・医療では、薬物の使用や外科手術のような医療行為が許されています。
 強度な運動は用いなく、運動療法をするにしても 6Mets 以下が指標となっています。

・運動では、薬物の使用や外科手術のような医療行為はできません。
 しかし運動強度を遥かに大きくする事で、相応の生理的な変化をさせる事が出来ます。

と私は考えています。
 
 
 
 医療と運動は、私の感覚として、20年前くらいは同じような段階だった様な気がします。
 その後、医療は著しく進歩しましたが、運動は20年前からほとんど進歩していない気がします。


 これがなぜかと考えてみたのですが、

・医療は、医師や看護師、療法士、検査技術士の様な専門職が行い、患者の技量は関与しない。

・運動は、自分自身で行う事が多く、本人の運動への考え方、知識や技量がそのまま反映される。

のような事からと思っています。


 実は、トップレベルの運動では、選手を含めた専門職同士で行う為か、とても進んでいます。そのため
 「運動では、トップとそれ以外では、20年くらいかもっと大きな差がある」
という方が正確な気がします。


 実は「トレーニングの定量化」というのは結構昔から言われいます。
 例えば、レジスタンストレーニングでは、

「4RM より重ければ、低速パワーが増す」
「10RM なら、筋肥大する」
「20RM くらいなら、筋持久力が増す」

というようなものですが、これらは 20 年かもっともっと前に分かっています。

 このような自然変化的な生理的な現象を数値で捉えたのは、運動の方が医療よりも早かったかもしれません。

 なおかつこれらの数値は今も適切で、人間が動物であるのと、運動が生理的な反応を利用する行為である限り、今後も変わらないでしょう。

 ただしこれはその当時に分かった現象を表しているもので、今となっては20年分の進歩があって当然のはずですが、一般的にはほとんど進んでいないように思います。

 それどころか、20年前のまま停止したようにすら感じることがあります。


 現在と20年前の、医療と運動を比べてみると、

・医療は、20年間経て、著しく進歩した。

・運動は、20年前とくらべ、一般的にはほとんど進歩していない。

と思います。


 なぜそのような違いが出てきたのか、次回考えてみたいと思います。

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