トレーニングの定量化1

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 あけましておめでとうございます。2010年、今年もよろしくお願いします。


 私のここ数年の研究テーマは「トレーニングの定量化」というものです。

 私の、「トレーニングの定量化」とは、

 「誰もが確実に目的を達成し、継続的に発展する方法を見つけ出す事」

です。皆で一緒に同じ体操をする事ではありません。


 現在定量化は、「結果を数値で判断する事」から発展し、
「欲しい結果を得るにはどうべきかを導き出す方法」へと移り変わっているように思います。

 しかし自然科学での定量化は難しいものです。
 自然は様々な要因が絡んでランダムに変化して行く為です。

 「トレーニングの定量化」するにあたっては、最低限「トレーニング全体」を数値化する必要があります。
 本質的には「生活全般。その中での身体活動も詳しく数値化しないと出来ない」となります。
 こうなると、かなりのデータ量となり、現実的ではないでしょう。


 しかし定量化を、人体に対してでも、小さい場面ではほとんどいえます。
 例えば、
「10 秒程度以下の運動はクレアチン運動で、ほぼ最大の出力が期待できる。
 40 秒程度の運動は乳酸運動で、それに次ぐ出力が期待できる。
 それ以上の運動は有酸素運動で、出力は前2者と比べ弱くなる」
というようなもので、これは化学反応だからです。

 しかし、これが
「100m を全力で走った後に 400m 走るのと、
 400m を全力で走った後に 100m 走るのとでは、
 どちらが合計タイムが良い?」
となると、ほとんど分からなくなります。

 これらのように個別の現象はいえますが、2つ以上の現象での結果はほとんど想定が付かなくなります。


 さて、「定量化」と混同しやすいのが、「統計」です。

 「統計」は、
「この人はこうなった。あの人はこうならなかった。
 その理由は多分これとそれの違いだろう」
というもので、理由は後付けです。

 「統計」から仮説を立てるのは、通常よく行われます。
 しかし、後付けの理由をあてがって実験してみると、全然違った結果になる事が相当あります。

 ちょっと離れますが、
「霧の日は、交通事故が少ない」
といわれます。

 この理由は、
「霧の日は、走行する車の数が少ない」
からです。

 「想定」だと逆に思うかもしれません。実験も同様があり得るでしょう。


 また、「想定」と「相関」はだいぶ違っている事が多いです。
 「想定」は主観であるに対し、「相関」は事実だからです。

 そのため、自分の思いつく「想定」からは、「今後あり得るかもしれない結果」は他人に対しては全く分からないものです。
 少なくとも責任ある立場では、ここはよく考えて発言すべきでしょう。

 「相関」はもうちょっとよくなって、それより良いのが「定量化」でしょう。


 このように、
 「数値化して欲しい結果を導き出す」
というのが、「トレーニングの定量化」です。


 私のここ暫くの研究テーマの「トレーニングの定量化」というものは、

 「誰もが確実に目的を達成し、継続的に発展する方法を見つけ出す事」

です。


 すべての人に当てはまるトレーニング理論が、最良のトレーニング方法に繋がるのだと思います。

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