日本の家庭で作った一般的な料理を食べていると、動物性脂質は少なく、摂取量も少なめのため、いわゆる健康的な食事に繋がりやすいです。袋菓子や外食が多い場合はそうでもありませんが、今回は家庭料理とします。
それら家庭料理をさらにベジタリアンにする場合は、何らかの意図があって選択している方が多いと思います。例えば有機野菜に凝ることがベジタリアンに発展したという様なものです。
身体作りに必要な成分はタンパク質ですが、これをベジタリアンで必要量を摂取できるかが問題となります。
有機野菜に凝る様な人であれば、加工食品は遠ざける傾向に有ると思われますが、そこにたとえ大豆由来であっても加工食品であるプロテイン粉末が入ってくるか?、というと難しいのではないでしょうか。
そうするとどのような方法でタンパク質を必要量摂取するかが難しくなります。
例えば豆腐ですと、木綿豆腐で 100g 当り 6.6g くらい入っています。
体重 60kg の人が 3g/kg の割合でタンパク質を摂取する場合、一日の総量は 180g になります。
豆腐から 150g のタンパク質を摂るとすると、豆腐に換算すると 2272g、1日 5.68 丁(約 6 丁)の豆腐を摂る計算になります。
1 食あたり 2 丁を毎回摂り続けるとなると厳しいと思います。
かつ、豆腐には結構脂質が多く、100g 当り 4.2g 含まれていて、6 丁ですとそれだけで 100g を越えることになります。
越えるのは良いとしても脂質の質が n6 リノール酸系に偏ります。リノール酸は下げる方が良いと言われていますが、ベジをしていてそれが高くても構わないという人はいないと思います。
じゃあ、「玉子や牛乳は良いのか」? と問うと、日本でベジタリアンをする人は「菜食主義者」の傾向が多くヴィーガンに近いでしょうから、その摂取を許す事に矛盾が生じると思います。
ヴィーガンじゃないということにして、玉子と牛乳(やラッシー、ヨーグルト)は良いとした場合には、大分バランスが摂りやすくなる思いますが、だとしても難しい点は残ります。
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