トレーニングプログラムの組み立て方18 指標となるもの5 体組織検査(体脂肪検査)やその他の検査

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5、体組織検査(体脂肪検査)やその他の検査

 運動やトレーニングの指標となる「体組織検査(体脂肪検査)やその他の検査」を上げてみたいと思います。
 これらは専門機関等で行えるものを主に、家庭で行える物までを書きました。
 
 
 
体脂肪の測定

 体脂肪の測定の方法は

 家庭にある一般的な体組織計(体脂肪計)でのインピーダンス法
 皮下脂肪厚法(皮脂厚測定法、キャリバー法)
 空中置換法
 水中体重秤量法(水中体重測定法)
 超音波法
 二重エネルギー X 線吸収法(DXA, DEXA)
 CT法、MRI法

などがあります。

 最も正確と考えられているのは、水中体重秤量法(水中体重測定法)ですが、測定が大変です。

 空中置換法はそれよりは相当楽に行えます。

 二重エネルギーX線吸収法(DXA,DEXA)は、元々は骨密度を計る為に開発された方法で、2種類の波長の X 線を照射して行う方法です。これも正確な方法で、インピーダンス法(体組織計)の元となるデータ作成に使われているのはの事が現在は多い様です。ただしこれは照射を受けねばなりません。
 CT 法も同様です。
 MRI 法は照射を受ける必要はないですが CT にくらべるとあまりポピュラーではないです。

 超音波法は超音波診断装置を使う方法ですが、それとは別に超音波の反射率等で計算する装置もあり医療器械には該当しないで市販されている商品もあります。
 前者はある程度正確に計れ、後者については分かりません。


 これらの装置で計るのは場所が限られているのと、都度有料のため、一般的には下記の方法が使われる様です。

 キャリパー法は慣れると安定した数字が出ます。また腹位を計る事でその付近に皮下脂肪が増えやすい中高年の測定に用いる事も出来ます。ただし内臓脂肪の量は分からない欠点があります。

 インピーダンス法はどんな方法を選んでもばらつきがあるため、一定の条件で測定して、目安にすると良いでしょう。

 内臓脂肪はこのような方法では明確に見えないため、メタボリック対策では、ヘソ回り周囲を男性 85cm、女性90cm 以上で、かつ血圧、血中中性脂肪等を含めて該当するかどうかの判断としています。
 そのため、内臓脂肪量が不安だがかといって CT を摂るほどでもないとお考えの方の場合は、ヘソ回り周囲を併せて測る事も良い方法でしょう。


 これらで、日々の計測は家庭で行い、時期を決めて専門機関で計測を行うとさらに良いでしょう。
 
 
 
骨密度

 二重エネルギーX線吸収法(DXA, DEXA)で行うのが最も良いとされていますが、その場合は医療機関でしか行えない為に、スポーツジムで簡易に計れる超音波を使う方法もあります。
 

CT や MRI による断面図

 思い浮かべやすいのが CT や MRI による身体の断面図です。
 これは(非常に面白いのですが)医療機関でないと行えないのと、またそれを見ても運動能力の改善に繋げられるかと言うと、まだそこまではトレーニング方法の開発と繋がっていない様に感じます。

 たとえば、「優れた短距離選手の大腰筋は発達している傾向にある」
という相関性はなんとなく分かってきましたが、
・サンプルの総体がそれほど多くないので人種等を問わず必ずそうなのかが不明
・それ以外の要因の締める割合はどの程度あるのか
・それをする事で他に問題は出ないのか
ということが単純な疑問として考えられ、次に進むとしても、

・ではなぜ優れた短距離選手の大腰筋は発達しているのか
・それをそのようにすればそうなるのか
・そのためにはどうすればよいのか
というのはまだ研究の始まったばかりでしょう。
 しかしこのように分かった事を手がかりに、少しずつ進歩していきます。
 
 
 
超音波検査

 お腹の中の赤ちゃんの検査に使われる検査が想像しやすいと思います。
 これで皮下脂肪厚を計ったり、筋肉を見たりする事も行われています。

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