トレーニングプログラムの組み立て方22 指標となるもの9 映像解析や写真撮影

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9、映像解析や写真撮影

 映像解析と書くと難しそうに感じます。
 本格的に行うには反力板をセットし、身体の各部位にマーカーを付け、高速度撮影をしたりします。

 しかしそうしなくても、ビデオを撮り見るだけでも、かなりの違いをもたらします。
 サッカーなどではだいぶ行われる様になっています。
 これにより、コーチや監督と、チーム全体で共通した認識ともなり、有効に競技を進める事に繋がります。


 なぜそうなるかと言うと、詳しくは人間の視認性や記憶による再現性が絡んでくるのでだと思います。
 その方面は分からないので、私なりに書きます。


 誰もが、自分で出来なくても上手い下手が分かります。

 例えばピアノで同じ曲を演奏するとして、子供が演奏するのと、プロの演奏家が演奏するのとでは違います。
 そういうのは自分がピアノを弾けなくても上手い下手が分かり、また上手いとしてもそれぞれの違いも分かります。

 ビール呑みながらプロ野球を見ている野球ファンの人は
「あれじゃダメだ」とか「いいねえ」とか言っています。
 そのビールを飲んでいる人がプロ野球選手と同じ事が出来るかと言うとそれは無理なのですが、違いというのは誰しもこのように分かります。


 自分の映像にしても同じで、見れば自分での善し悪しが分かる訳です。
 プロの演奏家は自分で録音をして聴いて確かめ、映像で見れる選手はあとから試合を振り返ったりします。

 ところが普通は自分のゲームやトレーニングが TV で放送をされる事はないので、自分で撮るしかないのですが、実際にそうしている人はあまりいません。

 とあるスノーボードが好きな人がいます。
 私は大抵ビデオを持ち歩いているので、彼の滑っているところを撮ろうとすると
「まだ上手くなくて恥ずかしいので、上手くなってから撮ってください」
と言って10年くらい前からほとんど変わっていません。

 こういうのは自分の可能性を自分で閉じている事になると思います。
 現状を把握し次に進む為には、撮影は効果的な方法でしょう。
 
 
 
 近頃は高速度撮影を行えるカメラ(一眼レフタイプやビデオ)も安く販売されているので、通常のビデオだと流れてしまい分からないところも、撮影できる様になりました。

 高速度撮影の良いところは、例えばスイングの踏ん張りや、ジャンプの踏切の方向が、それを見るだけでも相当理解できる事が上げられます。
 良い選手は元々直すべきところは何かしら感じていたはずですが、そういう映像を見ると直すべきところが的確に理解できるようになります。

 こういう方法は個人的な技量の向上に有効で、これもトレーナーやコーチや監督との共通した認識となります。


 また、通常のビデオのタイプで防水されているものもあるので、水泳やスノースポーツ等でもそれらを利用出来るでしょう。


 またこれは写真でも同様で、四方向(正面、背中、左右の両側面)から撮影しておくと、長期にわたっての変化が読み取れます。
 特に「良い姿勢」は静止画で見るとアライメントのずれなどがよく分かります。
 それを意識して改善する事によりプロポーションの向上につながります。 
 
 
 
 撮影するだけでは指標とはなりませんが、時期を追って見比べたり、一流といわれる方(選手やトレーナーや演奏家など)との違いを見つけ出す事で、より良い進歩に繋がるでしょう。

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