漢方の食材の考え方2 食材の分け方

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 次に食材の「温」と「冷」の分類方法です。
 ここでは色と種類(カテゴリー)の双方が条件に出てきます。これは和食の五色(ごしき)に近いものもある様ですが若干異なります。


 「温」の食材の基本ルール:
・色が黒(紫)、赤(橙、黄)。
・肉類。豆類。
・海の物(魚介、海藻)。
・根野菜。
・寒い頃に採れるもの。北方に多いもの。
・塩や塩分を含むもの。

 「冷」の食材の基本ルール:
・色が青(緑)、白。
・葉野菜。
・果物。
・暑い頃に採れるもの。南方に多いもの。
・白砂糖や、白砂糖やカリウムを含むもの。
・葉から作られる茶。コーヒー。アルコール。タバコ。
 
 
 
 これらの条件の両方に掛かったり、条件に反する食材もあります。それらは法則で決められているものがほとんどで、特例は野菜や果物類にいくつかありますがそれほど多くない様です。

「温」になるもの
・大根は白ですが根野菜で冬に採れるため「温」になります。
・白菜は葉野菜ですが、根野菜に分類され、また冬に採れるため「温」になります。
・タマネギは白ですが、外側が茶色で「温」になります。
・柿は果物ですが、秋に採れるので「温」になります。
・「冷」の食材は、熱を加えて加工したり、発酵させると「温」になります。「トマトとキュウリの炒め物」「ヨーグルト」「チーズ」「紅茶などの発酵した茶」など。


「冷」になるもの
・トマトは赤ですが、南方原産のため「冷」になります。
・オレンジ、スイカ、レモンは赤(橙、黄)に分類されますが、上と同様の理由で「冷」になります。
・牛乳は動物性ですが、白なので「冷」になります。
・緑茶は葉のため「冷」です。
・コーヒーは熱を加えて焙煎しますが、南方産のため「冷」になります。


 ちなみにモンゴルのような食材が限られていて、鉱物が多いような土地の場合は食材ではなく鉱物を煮出す場合もあるです。そのようにそれぞれの土地に応じて変化対応をしている様です。

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