初心者のレジスタンストレーニング 1、初心者と、初級者〜上級者の違い

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 初心者と初級者は異なるものです。

 初心で覚えた技術は、一生使うものです。
 初級者の技術は、中級上級と発展するにつれて、使わなくなるものも有ります。


 トレーニングでは分かりにくいので、スキーで説明します。

 初心者のときに習う板の履き方やストックの持ち方などは一生使うものです。
 オリンピック選手になったからといって、板を前後逆に履いたり、ストックを天地逆に持つ事はありません。

 初級者のときに覚える代表的な技術のプルークボーゲンは、中級になり上級になり技術が発展すると使わなくなります。上級者が使うとしてもシーズン始めフォームチェックなどだけです。そのように初級者の技術とはやがて使わなくなるものが多いです。


 初心者のときの覚えるものは一生使う技術ですから、大切に覚えてください。
 
 
 
 私はトレーニングはすべて理論に則った形通りにやるものだと思っているので、初級も上級も無いと考えているのですが、今回はあえて初級〜上級という言葉を使います。

 トレーニングでの初心者のうちに覚えるべき事は、たとえばスクワットやデッドリフトやベンチプレスのフォームであり、その際の腰のアーチの作り方などです。

 これはトレーニングの上級者になっても同じ様に使うものです。
 上級者になって腰のアーチを作らないという事は無く、通常は上達するにつれて重量が重くなるので余計守らないとならないです。

 グリップなどはどうでも良いと思っています。初心者や初級者のうちにサムレスグリップやフックドグリップを覚えたところで、それを使うだけの必然性に至りません。そういうものは発展するに従い覚えればよいものでしょう。
 
 
 
 時々見かけるのが、
「今はやり始めだから、お金がもったいないので、もう少し慣れてからパーソナルトレーニングを受けてみます」。
のような問答ですが、これが時間とお金の無駄な使い方の最たる例です。

 初心者のうちにしっかりしたフォームを覚える事がその後の発展につながり、効果的なトレーニングを自分一人でも出来る様になります。

 おおよそですが、しっかりとしたフォームを覚えるまでは1ヶ月くらいかかり、週に一回だとしても4回くらいセッションを受ける必要が有るでしょう。
 ほとんど見た目の進展は有りませんが、このときにきちんと覚えたものが実となり果実となるのです。

 そのように1ヶ月くらい掛けてじっくりと覚えると、そこから先が早いです。
 筋肉はトレーニングの期待する通りに付き、怪我もしないです。そのためどんどんと進んで行きます。
 
 
 
 ところが先に自己流で覚えた場合は、大抵どこかしら問題があるので、例えば腰のアーチが作れていなかったり、効かせたい部位に働きかける方法を間違って覚えたまま行っていたりします。

 自己流でもある程度の重量が扱える様になり、初心が抜けたままでも初級中級となって行けます。

 ところがどこかしら不備が有るので、やがて故障したり、そうでなくても重量の増加が怖くなってきたりして、上達が止まってしまいます。
 なおかつ自分で正しいと信じ込んでいるので、どこに問題が有るのか分からなくて、どうにもならなくなります。

 それからパーソナルについてもらっても、身体に変な癖がついているので、フォームを直すとしても、
「いや、今までのやり方が正しいと思います」
となってしまい、意識から直す必要が有るので倍くらいの時間がかかったり、直して重量を増やせる段階になっても、
「前回これで失敗したので、怖いから辞めておきます」
となってしまいます。

 このようになると、その人が今までに使った時間が無駄になるのと、思わぬ方向に発達した身体を修正してして直すのに時間がかかるのと、新しくフォームを覚えるとしてもそれもまた時間がかかるとなります。


 そうこうしているうちに、やがて面白くなくなり、
「筋トレはダメだ」
となる人が多いです。

 それなら先に覚えて、半分ですんだと思って、プロテインに充当する方が遥かに効果が高いでしょう。

 そう言うのを「効果的」と呼ぶのだと思います。

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