初心者のレジスタンストレーニング 13、構造的種目とは?

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構造的種目とは?

 構造的種目(複合種目)はいくつかの考え方が有り、主に
1、解剖学上の構造を指す。
2、全身の力を統合させて行う種目を指す(全身統合種目)。
の様に考える場合が有る様です。

 私は前者の「1、解剖学上の構造を指す」として書いています。
2の場合は、全身統合種目として、今後書いていく予定です。
 
 
 
構造的種目は主要種目

 構造的種目(複合種目)とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、例えばデッドリフトは、「僧坊筋、広背筋、脊柱起立筋、臀筋群、ハムストリングス、内転筋等の筋」を動員させて行う種目です。
 この様にたくさんの筋群を一度に動かし、人体の構造を利用した種目の為、構造的種目(複合種目)と呼びます。

 これらは動員する筋群が多いため、内分泌系に働きかけやすくなります。
 これらは比較的下半身の種目が多くなり、これらはそのまま「主要種目」となっています。
 デッドリフト(パワークリーン)の他には、スクワット、ベンチプレス、ベントオーバーロウのような種目が有ります。
 
 
 
アイソレート種目は補助種目

 構造的種目に対して反対の言葉は、アイソレート種目と呼び、例えばレッグカールやレッグエクステンション、アームカール等を指します。
 これはその種目により主に動員される筋群が一つと言う事で(例:ハムストリングス = 3つの筋、4つの筋頭)、その部位に限って肥大させたいときなどに行う種目です。「アイソレートさせておこなう」のような言い方をする事が有ります。

 これらは「補助種目」となっているものが多いです。ただし、補助種目 ≠ アイソレートで、補助種目の中でもいくつかの筋を動員する種目も有ります。
 例えばレッグカールは主にハムストリングスへのアイソレート種目ですが、ハムストリングス自体が4つの筋から出来ていて、また臀部筋へも働きかけます。しかし部位としては比較的狭い範囲で纏まっているものです。

 これらアイソレート種目(補助種目)を単独で行っても内分泌系に働きかける効果が薄いと考えられ、例えば「腕を太くしたいからアームカールだけを行っている」としても、思うような効果に結びつくかどうかと言うと難しいと思われます。そのためこのような部位を肥大させたいときは、それ以外の主要種目と一緒に行うべきでしょう。
 ただし本当の上級者になれば、アイソレート種目だけで肥大を進める事も可能かもしれません。
 
 
 
多関節種目、単関節種目という呼び方

 「構造的種目(複合種目)」や「アイソレート種目」を、その種目で動く関節数で呼ぶ事が有り、それぞれ「多関節種目」「単関節種目」の様にいう事が有ります。
 しかし、ちょっと高度な話しですが、見た目は単関節の動きの「ダンベルフライ」は、動きとしては多くの筋を動かす構造的種目です。
 そのため関節数で呼ぶのは誤解を招きやすいのでなるべく使わない方が良いような気がします。

 しかし今まで長い間使われている言葉で、急に上記のような言葉に代えるのも難しいかもしれませんので、「多関節種目」「単関節種目」の様な言葉が有れば、それぞれは「構造的種目」「アイソレート種目」と考えてください。
 また、きちんとトレーニングを計画し実行するには、動いている関節数で判断するのではなく、どの筋が動員されているかを知る事が重要でしょう。

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