「正しいフォーム」の大原則は、「脊柱のアーチを保つ事」です。
初心者の方は当初の一ヶ月間くらいは、
「脊柱のアーチを保つ事」
を目標にしても良いくらいでしょう。
「脊柱のアーチを保つ事」は、「初心」で覚えるべき技術です。
「脊柱のアーチを保つ事」は、将来的に継続しどの種目でも必要とする
「初心者のときに覚える技術」です。
http://hisajp.com/blog/sportsandwellness/2008/11/beginner-rt-1.html
「スクワットの開脚の幅」「アームカールの前腕の開く角度」という様なものは、その先の話しであって、一番最初に覚えるべきものではありません。
「脊柱のアーチを保つ事」を最初に覚えないと、第一に危険ですし、不安になってから戻ってやり直すとなると、トレーニングの効率が悪くなります。
「腰が怖い」といわれる方には、これがきちんとできていないために怖がっている方が多い様に感じます。
脊柱の説明
脊柱と背骨について
・脊柱とは、仙骨と尾骨、脊柱(背骨の事。腰椎、胸椎、頸椎から成る)を含むものです。
・背骨とは、腰椎、胸椎、頸椎だけをさします。
脊柱のアーチの説明
脊柱は人間の左側面から見ると、アルファベットの「S(エス)」のような形をしています。
http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/osteologia/osteologia05.html
力を抜いて立って、自然と良い姿勢が出来るのが理想でしょう。
仮にこれを「正しい姿勢」と呼びましょう。
この「正しい姿勢」の状態が、「脊柱のアーチ」を保っている状態ですが、
トレーニングでは常にこのアーチを常に保ったまま行います。
しかし、運動不足や筋肉の緊張(短縮)等の影響で姿勢の悪い方も多くおられ、
それが良くいわれる、猫背であったり骨盤の後傾という姿勢に表れてきます。
そのような方の場合は良い姿勢を保つだけで力が入ってしまいます。
このような姿勢では、「脊柱のアーチ」は保たれていません。
ぎっくり腰になりやすい方の多くは、例えば床にある重いみかん箱を持ち上げる際に、きちんとしゃがまないで膝を伸ばしたまま取ろうとする傾向が有ります。そしてそのまま無理矢理持ち上げようとして、腰を痛める事が多いです。
この時、重さはあまり重要では有りません。脊柱のアーチが問題です。
このような姿勢の場合は、脊柱のアーチ(S字カーブ)が無くなり、腰骨の辺りが頂点となり丸まっている状態で、それにより無理な力が掛かるため、ぎっくり腰になりやすくなります。
レジスタンストレーニングでは重い重量を扱う事が多いので、ぎっくり腰などにならない様に、脊柱のアーチはトレーニング中は常に保たないとなりません。
これはデッドリフトやスクワットだけでなく、例えばベンチプレスやアームカールの様なものも含め、すべてのトレーニング種目に該当します。
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