トレーニングプログラムの組み立て方24 指標となるもの11 指標より相関性を読み取る

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11、指標より相関性を読み取る

 いくつかの指標を上げてきましたが、これらの指標の事は今までに既にご存知の通りです。

 また、指標により自分の現在位置を確認する事や、目標の設定の仕方なども見えてきました。

 これらでトレーニングを組み立てる方法を考えるのがだいぶ楽になったと思うのですが、
「それぞれの指標や数値を、競技やトレーニングにどう繋げるか」
ということを知りたい方が多いと思います。
 そういう方法はあまり書かれていません。


 これは競技成績とそれぞれの指標の数値の相関性を読み取る事で糸口を見つける事が出来ます。
 これは JATI の菅野昌明先生 http://www.jati.jp/about/promoters_06.html (リンク先が消えましたのでリンクを外しています)のお話を講習会で聞かせていただきました。


 これは相関ソフト(SPSSなど)に様々な指標の値を入れると見えてくるのですが、例えば、

・低速パワーのスクワットの 1RM 重量と、ジャンプ競技の成績の相関性は低い

・スクワットジャンプの挙上重量と、ジャンプ競技の成績の相関性は高い

と出たとすると、ジャンプのある競技にはスクワットジャンプのトレーニングが有効だろうというのが分かってきます。
 これはあくまで「例」なので、実際は違うところにあるかもしれません。


 このような相関性は直感では分からないところも多く、全然違う様な事が繋がっていたりします。
 例えば、「食事のバランスを入力するとどうなるか」など、いろいろな可能性が考えられます。
 
 
 
 今までのトレーニングは個別の身体能力を向上させる事に心血を注いでおり、おおよそ今まで疑問として見えていた範囲の解決の糸口は見えた様に感じます。

 ただし新しい疑問はどんどん出てきますから、個別に必要な身体能力というのもさらに出てくるでしょう。


 しかしトレーニングというのは、このような方法を積み重ねる事で解決の糸口を見つけられるものです。

 その為にも様々なデータを積み重ねる必要があります。


 最初の体力が弱い頃は体力全般を向上させる事で成績全体が上がります。

 しかしある程度以上になったら、
「根拠なくトレーニングしても成績の向上にはつながらない」
というのがお分かりいただけると思います。

 トレーニングは科学的に行える事で、科学とは「再現性があること」ですから、正しいトレーニングをすれば誰しも正しく成績の向上に繋げる事が出来ます。
 
 
 
 解決の方法というのは一つではなく、またいろいろなアプローチの仕方がありますので、この方法以外にもたくさんあると思います。

 それらを効率的に考えて有効なトレーニングを進める様に考えてみてください。

2014/11/07 改訂
2009/1/13 初版

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