姿勢と気の流れ10 身体の左右対称は難しい-2

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それでも左右対称の方が良いのか?もしそうならなぜ?

 そのため、完全に対称な身体というのはほとんど無いのじゃないかなと思います。
 また、その必要性が有るのかどうかともいえます。

 これを読んで心配されたとしても、今まで問題に気付かなかったのならこのままでも良いともいえます。

 また、運動の場合は非対称な故に一方向における能力の向上に関与する場合も有ります。
 またその非対称での慣れも有り、その場合は直した方が良いのかどうなのかというと、どちらにも働きます。

 しかし「美は左右対称」ともいわれており、そういうのが欲しい人は左右対称の方が望ましいのかなあと感じます。
 女優さんやモデルさんは左右のバランスが近い方が良いなと感じます。


 筋肉の一部に変な緊張が有ると、内臓に緊張が発生する場合も有るようで、
「この人あの部位が悪くなりそうだなあ」
と思う事もあります。内臓などを含めて表面に見える様に感じる事が有ります。

 また、脚や腰や、その上の胸や肩の筋バランスなどは、こういうところに起因している事が多く有ります。
 踏みしめる様に足裏に力が入っているような事も有ります。
 そうすると、普段の姿勢の中でも、またトレーニングを行うにしても、予定しないところに筋肉が着いたり、欲しいところに着かなかったりします。

 こういう考え方では、トレーニングをしていたり一般的な生活をしている場合でも、健康に影響を与えるような事もありえる訳です。


 しかし、身体の癖を直すというのは、本来は正しい方向にするのですが、最初のうちは結構疲れます。

 比較的体力の強い人は平気ですが、弱い人だと熱が出たり余計凝ったりする事も有ります。
 数週間で落ち着いていきますが、「やってすぐにどう」というものでもありません。
 そのためある程度時間を作って様子を見ながら整えるとなります。

 しかし私はそれらを差し引いても、きちんとした身体バランスにする方が良いと考えています。
 
 
 
どのように左右のアンバランスを整え、対象に近づけていくか

 身体のアンバランスにはいろいろな原因が考えられるので、どの様に整えていくかというと都度変わります。

 原因を直さないで症状が現れているところだけを整えるのだと、全身のストレスは却って高まると私は考えます。

 程度にも因るのですが、その左右バランスのずれの原因が
1、足裏のアーチの形状
2、足首から大腿骨までの関節の可動範囲や骨の長さの違い
3、腰から上の関節の可動範囲や骨の長さの違い

これらにある場合は、良いインソール(足底板)を作る方が良いでしょう。

 インソールを履くと半分くらいは矯正されるので、それで足りない部分をトレーニングや四股などの調整法で整え、やがてレジスタンストレーニングで筋肉の着く位置などを整えていきます。

 インソールは結局は分析者と製作者の腕で、身体の構造や動きを知っているかという事が大事です。
 私の場合は、私が身体の分析とその後のトレーニング計画を立て、その内容を外部のインソールの専門家と検討し、立ち会いで製作をお願いする事が多いです。

 調整法やトレーニングの方法も含めての矯正ですから、見開きやネットには気をつけて下さい。
 現地で作られる場合は、きちんと納得するだけの説明をしてもらえるかで、確認してください。
 体調が悪くなることもあるので、多少遠くても最初からうちみたいところに問い合わせてみるのも方法です。


4、歯の噛み合わせ

 これは、重要と思います。
 噛み合わせ処理、矯正、マウスピースの使用等が挙げられます。

 それら噛み合わせ処理や矯正をする事で、「力が出やすくなった」の旨の話しは良く聞きます。
 また、噛み合わせを良くするマウスピースの使用も良く行われています。

 また、有酸素系なのか、パワー系なのかも以前はどちらかが関与が強いと言われていた覚えが有るのですが、私はどちらにも効果的だと考えます。

 噛み合わせ処理は都度比較的短い時間で行えます。
 歯の矯正は時間がかかる場合が多く(通常は2年強)、また矯正中は痛みが出たりします。
 また、コンタクト系や転ぶ恐れのあるスポーツでは、矯正具による口腔内の傷が出やすい事も挙げられます。
 そのためスポーツを行う旨で、また試合の前後には時期をずらすなども考えられるので、歯科医の先生と相談されてください。

 マウスピースの取り扱いは法的なものはよく分からないのでが、歯科医以外でも作っている方がおられます。
 マウスピースは完成までに何度か足を運ぶ必要が有る事が多く、一定の期間で再調整も必要ですが、一度作ると比較的手間も要らず、コンタクトスポーツでは歯の安全も保てます。


5、運動や生活などの様々な活動の内容により、筋肉のバランスが良くない
6、恒常的な悪い姿勢によるもの

この様な場合は、トレーニングや体操(操体)で整えていけば良いと思います。
 このような場合は、四股などの一連の動作をするのと、レジスタンストレーニングとしては左右のアライメントを整える種目を行うのと、弱い部位を強化するとなります。
 
 
 
 原因を探ると、実は1~3という事も結構有るので、そういうのに興味をお持ちの方はご自身で勉強されるか、問い合わせてください。
 どちらかと言うと、多少の1~3がきっかけで5、6に様々な症状が表れている、と言う方が正しいかもしれません。

 5、6の直す方法から手を付けて、それで難しければ徐々に高度にすると言うのもありでしょう。


 運動や美容の場合はほんのわずかな違いが重要になる場合が有りますが、医療の場合は側湾症として明らかでないと手をつけにくい様に思います。その場合も運動面から見た場合は、ざっくりとした方法の方が多い様に感じます。

 「健康です。問題有りません」となると医療機関ではそれ以上進まないので、そのような場合は運動を通してバランスを整えていく事になります。


 そういうのを探りながらいろいろな方法で正しい姿勢にしていくと、やがて無駄な力が抜けて楽に動ける様になってきます。

2014/9/28 改訂
2009/4/8 初版

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