身体のアライメントの調整(まとめ)
今まで書いたように身体のバランスは、左右バランス、前後バランス、捻りの3通りがあり、それぞれが絡んでいます。
こういうの簡単に「身体のアライメント」のように言う事が多いです。
アライメントには静的なものと動的なものがあり、静的なアライメントの連続が動的なアライメントです。動的なアライメントの代表例としていわゆる「筋トレのフォーム』が上げられます。
身体アライメントも自分の体癖に合った方向のズレと動きに上手く合致点を見つけられると、簡単に動作が向上する事も有ります。
しかし大抵はそういうのは意識していないで、常日頃から、動きが良くなったり悪くなったりします。
また、それが順次進んだ症状であれば本人も慣れていきますが、急に発生したりすると慣れない場合も有り、原因不明で調子が悪いと言うような事も多いです。
このようなアライメントの崩れは、ある一定の範囲で発生している場合では、問題が露呈しない様に思います。逆に調子が良かったりします。
しかしそれが限度を超えると、やはりどこかで破綻します。
通常であれば、寝て起きるまでに元に戻る訳ですが、刺激が強かったりすると数日戻らなかったり、しばらくそのままの事も有ります。
そのためある程度の範囲内で、かつ自分の調子の良い方向にしておきたいのですが、行き過ぎると困るので、その調整をどうするかです。
ベーシックな基礎トレーニングの方が矯正効果が高く(バーベルデッドリフトやバーベルスクワットなど)、そういう基礎的なトレーニングは上達してからも必要です。最初のうちはこういう事で整える事が出来ます。
また前述した「朝の体操」のような身体動作だけでもだいぶ効果があります。
もうちょっと進んで、前後左右や上下の筋バランスが整っていない事が原因だとすると、不足している種目を行う事で全身を整えやすくなります。これは簡単に言うと嫌いな種目をやる事です。ベンチプレスだけやっている人は他のもやってください。
この段階でも、前述した「朝の体操」のような身体動作だけでもだいぶ効果があります。四股のような動きは一般生活ではほぼしないので、臀部、背筋などに刺激が加わるので、そういうものでも矯正されます。
運動やトレーニングの初心者の方の場合は、最初はこれら上記二つのような身体状態の事が多いので、バーベルを使ったベーシックな基礎トレーニングと、弱い部位を強くする方向で整えるのが普通でしょう。
それに身体の使い方を良くするような刺激を与えるともっと良いでしょう。
とはいえ急に激しく行うのは影響が大きい場合も有りますので、ある程度の時間を掛ける必要があります。
強すぎる部分を弱くする方法も有るのですが、初心者の段階で個人で行うのは技術的にも理論的構築も難しいので、強化の方向が多くなります。
プラス方向に行くのは組み立てやすいですが、逆は理論的にも技術的にも大変です。
アライメントの崩れが発生している原因が、トレーニングによる矯正で整いにくいような足裏や骨格に起因するような身体的な条件であれば、それを優先して整えるような筋トレをしたり、インソールを使うなどが良いと思います。
この筋トレとはかなり局所的なものになり、ポストリハビリ的な行為になります。
また、この段階では自力だけでは整えにくいので、身体に詳しいカイロや整体、鍼灸やマッサージ、運動指導者などの力を借りるのも方法でしょう。
医療機関での治療が必要なものの話しは、トレーニング論や身体論から外れるので、ここでは省きます。
今後、アライメントが合っているか、動きは正しいかを注意して見ていると、様々な発見が有ると思います。
2014/9/28 改訂
2009/4/13 初版
コメントする