炭水化物3 インスリンとインスリンショック

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 血糖の筋肉への取り込みにはインスリンが必要である。インスリンは糖質以外の取り込みにも働く。

 先に書いたが、血糖値が急激に上がりやすい順に表した物がグリセミック指数(グリセミックインデックス、GI )である。

 通常、血糖値は安定している。
 食後に血糖値が上がるとインスリンが放出され筋細胞に吸収させる。血糖の細胞への吸収が上手く働かない病気が糖尿病(1型、2型に分かれる)である。

 食事をして数時間経つと徐々に血糖値が下がり始めるが、そうなると頭は「お腹が空いた」と感じる様になる。
 また、運動などの行為を含め血糖値が下がると、グルカゴンの作用により肝臓グリコーゲンを分解し放出したり、筋を分解して血糖値を保とうとする。

 果糖はインスリンに関わらず吸収される性質を持つが、GI が 30 程度と低い為、運動直前や運動中の摂取には向かないであろう。
 
 
 
 インスリンは血糖値が急激に上がると大量に放出される。その結果、食事前よりも血糖値が下がる事が有る。
 これをインスリンショックと呼ぶ。食後にだるくなったり眠くなったりするのは、これも一因でる。
 おおよそ 30 分から 60 分程度でこのような症状が現れやすい。

 インスリンショックの症状は、単糖や二糖類などの GI の高い糖質を 40g 程度摂ると現れやすいといわれる。

 そのため、 30 分〜 60 分程度で次の試合が始まるような場合は、インスリンショックの事を考えると、GI の高いものは大量に摂らない方が良いと思われる。
 このような条件では、単糖や二糖であれば 10g 程度に抑えるか、またはデキストリンのような小糖類、または果糖の摂取が好ましい。
 手軽に摂れる例として、「エナジータブ」の様な商品名で売っているものや、スポーツドリンクを含めた清涼飲料水、果汁 100% ジュースなどがある。
 スポーツドリンクを含めた清涼飲料水の場合は、100cc で 10g 程度の糖質を含む商品も有るので、一缶の 350cc を全部を飲むと摂取量が越える場合が有るので注意が必要である。


 また、5 分後に運動をするような場合でも、果糖(果汁ジュース)を除いて同様の摂取で問題が無いであろう。


 一日のトレーニングが終わりジムで直後食を摂る様な場合は、インスリンショックの影響はあまり気にする必要は無いであろう。
 
 
 
 また、インスリンは吸収をさせようとする為、脂質のエネルギー化を阻害する様な働きをする。
 運動の直前や途中で糖質を大量(単糖や二糖類で 40g 程度以上)に摂取し、それによりインスリンが大量に放出されると、体脂肪(中性脂肪)の燃焼が上手く働かない事もあり得る。
 これは長距離走や脂肪燃焼トレーニングの場合は不利な条件となりやすいので、注意が必要である。


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