身体の捻れが身体の動きに与える影響
競技の例
球技の様な片側動作
大抵の球技は左右非対称の動きです。
野球のバッティングは連続する打撃動作ではないので(1投球につき1スイング)、捻って溜めておいたエネルギーを発揮できるので、どちらかというと捻りを上手く使える割合が高い様に感じます。
これがテニスだとすると、これは走って打ってを連続し、かつフォアハンドとバックハンドが有ります。こういう競技の場合は左右のバランス差を自分の都合だけで使いにくいので、振られるのに強い選手がいれば、片側だけ強い選手がいたりします。
これがサッカーだと、これは前方向へ移動しながらの攻撃が多く、突然のブロックやコンタクトも有ります。上手い選手は自分の間合いで攻めていけるように感じます。
陸上やスキーのような両側動作
これが陸上競技やスキー、自転車のような動作では、また異なります。
ランのような運動では、捻りが出るのは長距離では疲れてしまいますし(経験の少ない選手は左右の非均等が多い)、短距離ではタイムロスが増えます。特に短距離では動きが速い為にワサワサと左右に振られ易いです。
筋としてみると片側の腿上げが弱かったり、腕の振りは大胸筋/広背筋のバランスで前後ろの片方が強かったりで、やがてそれが動作中に蓄積して無駄が増えるような気がします。
これに近い動きはスケートにも出やすく思います。
スキーやスノーボードではどちらかの重心割合が高く、片方のターンが上手くいかなかったり、ショートターンの連続が苦手な方の場合などは、左右の捻れが原因の事も多いです。
自転車ですと、ペダルを踏む動作と引き上げる動作(注:競技用の自転車は足を固定しているので、踏むだけでなく引き上げ動作もしてペダルを回転させ、自転車を進めています)と、上半身によるハンドルの引きつけが有ります。その際上半身が弱かったり左右の片側が弱くて捻れが出ていたりすると、昇りが弱い(連続動作が途切れる為)とか片方のコーナーが怖いなどが表れます。
また、踏み込みと引き上げの運動ベクトルやタイミングがずれていると、またそれも面倒です。
コンタクト競技
すもうは重くて強い人は大抵真っ正面を向いています。
相撲に限らず、どっしりとしたひとは捻れが少ない様です。
どちらかというと軽い人の方が捻れは強い様に思います。
「斜に構える(はすにかまえる)」という使いです。
そうした方が力の発揮は強まる例もある訳です。
ラグビーも強いバックスは正面を向いているような感じを受けます。
柔道は重量級でも片側動作が多い為か、どちらかに寄っていると言う気がします。
空手やボクシングは両側動作とも片側動作とも言えます。
構えやジャブとストレートのような違いも有るので、右利き左利きや身体の癖が現れてきます。
2014/9/28 改訂
2009/4/13 初版
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